チェコのゴミ出しルールは日本と一緒?ブルノのゴミ分別方法を解説します

2022年02月22日

みなさま、最近はいかがお過ごしでしょうか?こちら、モラビア地方、それからブルノでは強風が吹き荒れる日々が続いております。木が道路に倒れてしまったり、小さい町が停電してしまったり、電車が止まったり、ミュージアムの屋根が飛ばされたり...など。チェコの広い範囲で影響が出ています。

昨年夏は、南モラビア地域の町(ブジェツラフ郡とホドニーン郡、オーストリアとスロバキアの三国の国境近く)で竜巻(トルネード、チェコ語:Tornádo)が発生して、大きな被害を出しました。チェコでは、こんなに大きな被害が出るのは珍しいことだったので、チェコ人たちはかなりショックを受けていました。何人かの知り合いは、そこにボランティアに行きました。チェコ水文気象研究所(チェコ語:Český hydrometeorologický ústav(ČHMÚ))によると、竜巻の強さを評定するための尺度、改良藤田スケールでEF4の強さだったとのこと。これは、EF0~5で表わされるので、壊滅的な被害を受けたということを想像していただけるのではないでしょうか...。

チェコのニュースで「...rozšířená Fujitova stupnice...」と聞こえたとき、心の中で、え、ちょっと待って、藤田って聞こえたよね、まさか、ちょ、え、藤田??と昨年の夏に一瞬ちょっと焦ったのは、ここで消化させていただきます。チェコのラジオから日本人の竜巻博士について知るなんて、まったく、驚かされました...。

私は、チェコで強風吹き荒れる日あるあるの一つだと勝手に思っているものがあります。それは、ゴミ収集のコンテナが地味に、そして徐々に飛ばされていくというものです。車道へ飛び出してしまったり、駐車場のスペースから飛び出ていってしまう、荒くれコンテナに遭遇しますよね...。チェコに在住の皆様には共感していただけると思うのですが、どうでしょうか?

本日は、チェコに住んでみて、チェコでのゴミの出し方、ゴミのことで私が驚いたことをまとめたいと思います。

驚きポイント★★★☆☆ 《全色コンテナ》

まずは、家庭ゴミをコンテナにいつでも捨てに行っていいということです。(クリスマスツリーは回収される日の前日がいいですが...。)日本だと、回収される前日の夜から、回収される日の朝の何時までにゴミを出さなければならないと決まっているところが多いと思います。なので、私自身、チェコに来たばかりの最初の頃は、かなり気を使ってゴミを出していました。

それから、家の近くのコンテナに捨てに行くことになりますが、マンションなどでは、共同で使うことになります。住んでいるところから見えているコンテナに捨てに行っていたら、私のマンションの人たちが使えるのは、そこではなくて、少し違うところだったということがありました。(え~、そっちだったの~)
ですから、大家さんから新居のカギを受け取るタイミングで、コンテナの場所を教えてもらうのがお勧めです!

驚きポイント★★☆☆☆ 《黒色コンテナ》

アルミ缶、ツナ缶などは、日本では分別をしなければなりませんが、チェコでは普通の家庭ゴミと一緒に捨てることができます。私は小学生のころ、アルミ缶やプルタブをちょこちょこ集めて、役所に持っていく活動をしていました。それが車いすになるというのを知って、一生懸命集めていました。チェコでは、アルミ缶やプルタブのこのような使い道はないのかな...。

驚きポイント★★★★☆ 《黄色コンテナ》

次は、ペットボトルのキャップ、ラベルは分けなくていいことです。しかし、日本と同様に、飲み残しはだめですし、捨てる時は潰してから、黄色コンテナへ。

驚きポイント★★★★★ 《黄色コンテナ》

牛乳パックや果物ジュースのパック、実はプラスチックの分類になるのを知っていましたか?紙パックに見えますが、チェコではこれらはプラスチック製品です。こちらも、潰してから、黄色コンテナへ。

ひっかけポイント★★★☆☆ 《緑色コンテナ》

ジャムの瓶、ワイン瓶などのガラスは、透明と色付きに分別します。ちょっとひっかけ問題ですが、コンテナに付いている緑のラベルの方は、実は透明のガラス(čiré, sklo bílé)を捨てるほうで、白いラベルの方には、色付きのガラス(barevné)を捨てるほうです。外国人には、ひっかけ問題だよ...。

驚きポイント★★★★☆ 《茶色コンテナ》

有機ゴミも回収するようになりました。ドイツなどでは、もうすでに始められていた回収方法みたいですが、ついにチェコでも始まりました。

野菜の皮、果物の芯、種、皮、コーヒーのかす、そのときに使用されたフィルターが付いていても可、紅茶とそのパック、庭掃除のときに出た草、葉などなどを捨てることができます。

レアポイント★★★★☆ 《灰色コンテナ》

金属回収専用のコンテナを地方の住宅街で見つけました。ここの住宅街では、頻繁に金属をすてるひとがいるのかな?このコンテナには、アルミ缶、ツナ缶を捨てることができるみたいです。

レアポイント★☆☆☆☆ 《古着コンテナ》

色々なところで見かけるようになりました。もう着なくなった洋服や靴などを回収してくれるコンテナです。色々な会社が設置しているのか、コンテナの形は同じですが、デザインが違うものをよく目にします。サイズの小さくなった子供服や帰国する際に、利用してみてはいかがですか?

驚きポイント★★★★★ (おまけ)

チェコ人の小さい子供たちに「大きくなったら何になりたい?」と聞くと、ほとんどが「ゴミ収集車の後ろに乗っている人!」 と答えます。車の後ろの手すりにつかまって、ゴミをどんどん乗せていく姿に憧れる子供心...。子供の目線から学ばされることも多いです。ブルノでコンテナのゴミ回収をしている会社は、SAKO(サコ、Spalovna a komunální odpady Brno, a.s.)と言います。ちなみに、チェコ語でsako(サコ)は、上着、ジャケットのことです。

ビール瓶は、スーパーの空き瓶返却機へ!

これからも地球にやさしく、しっかりルールを守って分別していきましょう!

それでは、今日も一日笑顔で過ごせますように!