チェコの夏と日本の夏、どう違う?
チェコの夏は日本の夏と違って湿気が少なく乾燥している分、過ごしやすさはあるもののそれでも暑く感じる日もあります。ここ最近、私が暮らす場所では30度未満という気温が続いているので涼しく感じますが、
それでも外に出れば暑い時は暑い。
チェコで暮らすようになって知った、チェコの夏についてご紹介していきます。
<家にクーラーがない>
まずチェコで驚いたことの1つがこれです。そう、家にエアコン(クーラー)がありません。
日本はクーラー、扇風機がある家が多く普及率も高いですが、チェコはそうではありません。
クーラーが家庭にないのが一般的と言いましょうか。私自身チェコに来てクーラーがある家にお邪魔したことはありません。平均気温がそこまで高くないので、そこまで普及していない理由の1つかと思いますが、古い家などはクーラーの取り付けが難しいという理由もあるそう。一部のカフェやファストフード店、スーパーなどではクーラーがある店もありますが、ない店も多くあります。
クーラーがないなら扇風機は?と思いますよね。
扇風機は店頭に並んでいたり、それなりに普及はしているものの、まだ扇風機がない家も多くあります。
我が家は扇風機を一応持ってはいますが、チェコの家族が扇風機を好きではないようで使いたがりません。今のところは扇風機がなくても何とか過ごせるくらいなのでいいですが、暑さのピークがまたやってきたら、扇風機を出してこようと思っています。
チェコに限らず、ヨーロッパの国の多くでクーラーが一般的ではないようですが、今のところ私自身はクーラーがなくても、日本の夏よりは涼しく過ごせています。
<朝と夜は窓を開け、昼間は窓を閉める>
クーラーがないチェコ(ヨーロッパ)では、快適に過ごすにはそれなりの工夫があります。朝や夜は気温が低いので、この時間帯に窓を開けて冷たい風を入れます。そうすることにより部屋の温度を下げます。
その後、日中は窓を閉めるだけでなくブラインドやカーテンなども閉めます。遮光カーテンなどがあると効果があると言われています。太陽の光や熱風が部屋に入ると室内温度が上がってしまうので、閉めることにより朝入れた冷たい空気を維持させるのです。
そして夜になって涼しくなってきたら、再び窓を開ける・・・という繰り返しです。
こんなことで低い温度が保てるのか?と思うかもしれませんが、これが意外にも涼しいんです。昼間、家にいる場合は少し暗い中で生活することになりますが「やるとやらないとではこうも違うのか!」というくらい違うので、やっておくべきだなと感じます。
また、暮らす家、部屋の階数によっても暑さが違うようで、上の階に行けばいくほど暑いと言われています。これは私自身そこまで引っ越しをしたことがないので体験談がないのですが、チェコのアパートによくある最上階の屋根部分の部屋は特に熱がたまりやすいせいか夏は暑いと言われています。
また、家の近くに緑が多いか多くないかによってもかなり温度が変わってくるので、チェコで引っ越しを検討する時にはその辺りも留意しておくといいかもしれませんね。
<アイスクリームを食べる>
チェコの夏、日本より湿気は少ないとは言え、日中の太陽ギラギラな時間帯の日なたは暑い!
焦げるような暑さで、サングラスなしでは目が焼けるんじゃないか?と思うような時もあります。
そんなチェコの夏で断トツな人気を誇るのがアイスクリーム。
体の温度を冷やすにはもってこいでチェコ人に愛されているのがアイスクリームです。夏が近づくと期間限定のアイスクリームスタンドがあちこちに出来るのもチェコの面白いところ。スーパーの駐車場の一角だったり、街角だったり、色んな場所にアイスクリーム屋が設置され、暑い日はそのアイスクリームスタンドに行列ができるのです。チェコにおけるアイスクリームの位置づけは日本のかき氷・・・いや、恐らくそれ以上であると私は思っています。アイスクリームを食べるのは子供や女性だけでなく、いかつい風貌のお兄さん、怖そうな男性、おじいさん、おばあさん、とにかく老若男女問わず、アイス片手に嬉しそうに歩いているのです。私のチェコの家族も暑い日に外に出てアイスクリームスタンドを見つけると「アイス食べない?」と誘ってきます。それは日本の暑い日に「暑いから冷たいもの飲まない?」と言う感覚に近い気がしています。カフェなどでアイスを置いている場合は、ちょっとおしゃれで珍しいフレーバーのアイスがあったりしますが、昔からあるようなどこか懐かしい雰囲気が残るアイスクリームスタンドではバニラが定番。チョコレートやピスタチオ、マンゴーなどもあり、サイズも小から大まで選べます。アイスクリームスタンドであればお値段も手頃で100円~200円程度で買えるのも庶民の味方。
おしゃれなカフェなどではもう少しお値段が高くなりますが、それでもやはりアイスは人気の食べ物なのです。
<池や川で泳ぐ>
日本の夏、プールや海に行く人が多くいますよね。チェコはプールはありますが、残念ながら海がありません。その代わりというわけではないですが、暑い日は池や川でよく泳ぎます。
正直な感想を申し上げると、池はとても綺麗とは言えないような水であっても、チェコ人ははしゃいで泳ぎます。また、池や川などのほとりにビーチなどのようなものが出来る場所もあります。
海ではないものの、そこでちょっとしたビーチ気分、バカンス気分を満喫します。
場所によっては、池や川に作られたビーチの近くにビールやクロバーサ(ソーセージ)などを提供する売店があって日本の「海の家」を連想させたりします。
また、設備が整っている場所だとシャワー室があったりするので、意外にも便利だったりします。海なしチェコですが、それなりに楽しめるのです。また、地方都市の郊外などに行くとプール付きの家が結構あります。日本でも夏になると子供用にビニールプールなどを設置する家庭もありますが、チェコのプールはもっと規模が大きい。
アメリカなどの映画でプール付きの家など出てきたりしますが、チェコの郊外ではアメリカ程は大きくないにしてもプール付きの家を見かけたりします。庭が広いからプールを付けられるというのも、チェコの魅力の1つだと思います。家のプールだと周りを気にすることなく、存分楽しめるのもいいですよね。
これを書いているのは7月末ですが、暑かったピークが終わったような気もしますし、もしかしたらこれからまたやってくるのかも?などと思っています。熱中症などに気を付けながら、少しでも快適に夏を過ごせますように。