ブルノの地下には何がある第2部 聖ヤコブ教会の地下の納骨堂
2017年01月19日
特別な期間に公開されるものを除きますと、現在ブルノで一般に公開されている場所は三か所あります。そのうちの一つは前回ご紹介いたしましたキャベツ広場の地下のラビリンスです。
今回は2つめの場所をご紹介したいと思います。
自由広場から時間を知りたいとき、携帯を取り出すより先に、見上げると時計がすぐ入ってきます。
13世紀に建てられた、街のシンボルの一つとなっている聖ヤコブ教会です。
教会の中は写真の撮影ができませんので、ぜひブルノをお訪ねの際は中をご見学なさってください。ブルノには他にも多くの教会があります。
すぐ隣に入口があります。
5万人を越える数の骨が収められています。まだ調査が継続されていますが、キリスト教の重要人物は別の納骨堂に収められているため、おそらくは信者たちではないかとの予測が立てられています。パリのカタコンベに次いでヨーロッパ第二の規模を誇っています。
初期の頃は城壁に囲まれた市内の墓地に埋葬されていましたが、街の発展とともに許容量に限界がきます。結果、埋められてから10年ほど経過すると、骨が掘り起こされ、その後納骨堂に納められていきました。
自由広場にあります柱は、ペストの流行が収まったのち、記念して17世紀後半につくられたものです。ペストが大流行した際にも多くの使者が出、その死者の骨もこの納骨堂に納められてだろうと私は考えています。
ブルノの街には様々なものが眠っています。少しずつご紹介して参ります。